「わらしべ長者」のあらすじ


日本に古くから伝わる物語を通してビジネスポイントなど様々なビジネスの教訓を学べます。


昔あるところに、たいへん貧しい若者が観音様に「どうか、お金持ちになれますように」と

お願いしました。すると観音様から「ここを出てはじめて手につかんだものを大切にし、

それがおまえをお金持ちにしてくれるだろう」というお告げをもらいました。


帰り道で転んだ拍子に1本のわらしべを手に取り観音様の言われた通り

大切に歩いてゆくと1匹のアブが若者のまわりをしつこく飛び回るので、

アブを捕まえ、わらしべの先に結びつけました。


しばらく歩いてゆくと子供が泣いているので、アブのついたわらしべであやすと、

子供は泣きやみそれをほしがるので若者がさしだすと

子供のお母さんがお礼にとみかんをくれました。


しばらく歩いていくと娘さんが道ばたにしゃがみこんで、のどの渇きに苦しんでいるので、

若者は気の毒と思ってみかんをあげると、お礼にと美しい反物をくれました。

わらから、みかんになり、そして美しい反物に・・・


さらに歩いていくと、弱った馬を連れた侍に出会い、先を急いでいるので

この馬とその反物と交換してほしいと頼まれ、若者は反物を馬と交換し、

馬に水を飲ませ一晩中介抱すると元気になり、若者は馬に乗って道を進んでゆくと


大きな屋敷の門から主人が飛び出し、急ぎの旅があるので、その馬をゆずってほしいとの

申し出があり、主人は「今はお金がないので、わしの畑と交換しよう」と言うのです。

そして自分が出かけている間、屋敷の留守を頼みたいと言い、

もし自分が戻ってこなければ屋敷、畑を含めた財産もすべて与えると言ったのです。

若者は喜んで留守を引き受け、屋敷に住んで畑で働くようになりました。

その後、待てど暮らせど主人が帰ってくることはなく、

とうとう屋敷も畑も若者の物になりました。


若者は観音様のお告げを聞いて、最初に拾ったわらしべは最後には屋敷、畑という

大きな財産に変わり、わらしべ長者と呼ばれるようになりました。


と、ここまでは通説の物語ですが、実はわらしべ長者にはエンディグがもう1とつあり、 

それは・・・


大きな屋敷の門で主人との会話中に、後ろから「お父上、このお方です! わたくしを

のどの渇きから救ってくださったのは・・」と娘の声に、主人はたいそう感激し

「おおっ娘の命の恩人じゃ、ぜひ1人娘の婿になってほしい」と頼まれ

若者は娘と結婚しいつまでも幸せに暮らし、わらしべ長者と呼ばれるようになりました。

おしまい


            

「わらしべ長者」から学べる教訓


まず観音様のお告げを素直に信じ、最初に手にした、わらしべを大切にしたことです。

古来から物々交換の習慣があり、もし、ここで若者はただの価値の無い

わらしべかと言って切って捨ててしまってはその後の展開はありません。

ビジネスも素直に信じて行うことからスタートになります。


若者の周りを飛ぶアブを捕まえて、わらの先に結びつけたことは、

ビジネスの重要なポイントになります。

それはわらしべを加工しオリジナリティーを出したことです。

もし、アブを追い払ったり殺して結ぶこともなく、ただの

わらだったら泣く子供の目に止まらず、その後の展開もありません。

ちょっとしたアイデアですね!

そしてやさしい心があったからこそ、大切なわらしべを子供に差し出すことができ、

それと同時に、時と場合によっては大切なものであっても、手放なすことで有効活用の大切さを

示唆しているのかも知れません。その見返りとしてみかんをもらい次の展開につながっていく訳です。


その後も、自分の欲に駆られるのではなく、困っている人を助けることにより、

その人がその時必要としている物をタイミングよく提供することでその物以上の価値に

生まれ変わります。


ビジネスで大切なことはタイミングを逃さず、それをチャンスに変えることです。

チャンスは一瞬で去っていきます。


「わらしべ長者」でいう交換をしなければ、1本のわらしべを

ずっと持ち続けていることになり、その後の展開もなく若者は貧しいままであったでしょう。

現代においてもお金をただ持っていただけでは増えないのと同じで、その都度柔軟に対応し

有効活用する大切さを教えてくれる教訓でもあります。


そして人生どん底に陥っても心の持ちようで必ず這い上がることができ、

小さなことからコツコツと積み上げれば、やがて大きな成果を得られ

人のために尽くすことで、自分も幸せになれることも同時に教えているのかも知れません。



「わらしべ長者」の逆バージョンの「しあわせハンス」物語もどうぞ!